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日本の「サザエ」学名なかった 岡山大・福田准教授が“新種”解明

和名と同じ学名になったサザエ

福田宏准教授

 学名も「サザエ」でごさいます―。岡山大大学院の福田宏准教授(貝類分類学)は19日、日本のサザエが学名のない新種であることを突き止め、新たに命名したと発表した。別種の中国産と混同されていたことなどを明らかにし、和名の「サザエ」を万国共通の呼び名とした。

 生物の学名は国際動物命名規約に基づき、決められる。福田准教授の研究成果と学名は16日、規約に沿い、国際的な専門雑誌電子版で公表された。

 福田准教授は過去250年分の欧米の文献を調べた。サザエの学名として従来使われてきた名称は、江戸時代に当たる1786年に登場。名称の根拠となった古い図録を確認すると、日本のサザエとはとげの特徴などが違う別種で、中国に分布するナンカイサザエ(和名)と分かった。

 日本のサザエは1848年、英国の貝類学者に描かれたが、誤ってナンカイサザエに分類された。1995年に日本人学者が両者を別種と見抜くまで誤りは引用され続け、学名は検証されなかった。

 福田准教授は「『サザエに学名がないはずがない』という先入観などによって長い間、誤りに気付かなかったのではないか。他の種についても正確な分類を調べ直す必要がある」と話す。
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