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倉敷市が「藻刈り船」導入 農業用水、農家の負担軽減狙う

農業従事者らにお披露目された倉敷市の藻刈り船

 倉敷市は、農業用水で繁茂して水の流れを遮る藻の刈り取り専用船「藻刈り船」を導入した。手作業で除去している農家の負担軽減が狙い。本格稼働は気温上昇により藻の生育が盛んになる6月ごろを見込む。市によると、藻刈り船の導入は岡山県内市町村で初めて。

 藻刈り船は二つの船体を平行につないだ双胴船で、長さ6メートル、幅2・2メートル、高さ1・8メートル。船首に取り付けた刃を小刻みに動かして藻を刈り、ベルトコンベヤーで船上に引き上げる。水深70センチ以上で稼働でき、最大150キロの藻を積載可能。市が約1千万円をかけて整備した。

 高梁川東西用水組合の遊水池(同市酒津)を停泊場所とし、船体は市が管理。市民から依頼を受けて無料で出張し、運転に必要な小型船舶免許を持つ市担当職員が操船する。

 市内の農業用水は総延長約2200キロ。近年、藻が原因で水が流れにくくなることで、田んぼへ水を引き入れる際に支障を来し、豪雨の際には早期に水位が上昇して氾濫の危険性を高めていた。繁茂した藻はこれまで、農家が自主的に刈り取るほか、市の委託業者が重機で除去していた。

 19日、東西用水組合で農業従事者らを対象とした藻刈り船のお披露目会があり、市職員が船を操縦して機能を説明。参加したコメ農家の男性(77)=同市=は「高齢化が進む農家にとって藻刈りは重労働。船の活躍に期待したい」と話した。
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