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大学短歌バトルで岡山大初優勝 サークル結成5年で快挙

大学短歌バトルで自詠歌を披露する(左から)山田さん、川上さん、森永さん

4月からメンバーが入れ替わり、心機一転、歌づくりに励むおかたんメンバー

 結成5年の学生サークル岡山大短歌会(通称・おかたん)が、3月に開かれた「第3回大学短歌バトル2017」(角川文化振興財団主催)で初優勝した。ツイッターや無料通信アプリでつぶやき合う若者の間で、短歌が表現手法の一つとして広がる中での快挙。メンバーの一部は卒業したものの、残る会員は「優勝校の名に恥じないよう、岡山から現代短歌の魅力を広めたい」と意欲を燃やしている。

 京大短歌や早稲田短歌会といった歴史ある大学短歌会に加え、2010年前後から大阪大、東北大など全国の大学で相次ぎ短歌会が発足。同バトルは若者の短歌ブームに合わせ15年に始まった。毎回、インターネットで生中継され、数千人が視聴し応援コメントを寄せる人気イベントになっている。

 先鋒(せんぽう)、中堅、大将の3人1組とし、相手チームと同じ題で歌を詠む「歌合(うたあわせ)」で勝敗を競う。今年は20団体が応募し、事前の予選を経た8チームが東京での本選トーナメントに進出。初参加のおかたんは当時4回生の山田成海さん(22)と森永理恵さん(22)、当時3回生で会長だった川上まなみさん(22)の3人で臨んだ。

 おかたんの前評判は高くなかったものの、「普段の活動でメンバー同士で言葉や文法の正確さに気をつけて歌の批評をし合っており、その点では自信はあった」と川上さん。初戦は国学院・二松学舎大連合、準決勝では北海道大短歌会を破り、予選トップ通過の大阪大短歌会と優勝を争った。

 決勝の歌題は「日」「流」「陸」。それぞれ<祖父の死を知るよしもなく庭はあり鳩は何度も日を改める>(森永さん)、<水面に光はすんと佇んで川は流れを止めないでゐる>(川上さん)、<きみの立つ陸地をふやすための逢瀬 シンクに新たな洗剤を置く>(山田さん)と詠んだ。

 判者を務めた人気歌人の小島なおさんらは、おかたんのみずみずしい歌をたたえ、3戦全勝で勝利。山田さんは準決勝の詠歌<銭湯のシャワーを浴びる友人の背中に来るべき結婚式>が高く評価され、最優秀方人(かたうど)(詠み手)にも選ばれた。

 「短歌人口が多く歌会などが活発な東京や関西の大学にはかなわないと思っていたけど、地方にいても短歌を学び、高めていけると自信になった」と川上さん。山田さんと森永さんは卒業し、自身も4回生になって会長職を退いたが、「学生最後の1年。同年代に面白さを伝えていきたい」と短歌への思いは熱い。

 おかたんメンバーは新会長の3回生加瀬はるさん(20)を中心に現在7人。日々ツイッターやLINE(ライン)で作品を披露し合うほか、月2回の歌会や年1度の機関誌発行を手掛ける。

 短歌歴2年の加瀬さんは「日常の発見をどう言葉にするか、考えるだけでうきうきする」と魅力を語り、「先輩たちの高いレベルを引き継いで、来年のバトルでもおかたんの短歌を発信したい」と飛躍を誓った。
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