文字

真庭の伝統継承へヒメガマ初植栽 「がま細工」振興会 近年不作受け

ヒメガマの植え付けが始まった休耕田

 岡山県郷土伝統的工芸品「がま細工」を手掛ける蒜山蒲(がま)細工生産振興会は18日、真庭市蒜山上福田の休耕田で、原材料・ヒメガマの植栽に乗り出した。近年の不作を受けた初の取り組みで、安定的に材料を確保し、伝統文化の継承を図る。

 蒜山地区のがま細工は、南北朝時代に兵糧を運ぶ背負い籠を作ったのが起源とされ、雪深い同地区で冬の手仕事として受け継がれてきた。現在は手提げかばんや草履などを作り、県内外の百貨店から注文が来る人気商品となっている。

 ヒメガマを収穫していた湿原では、この2年、イノシシ被害などで生育が悪く、製品の生産量も年間平均200個から半減した。振興会が昨年11月から後継者として受け入れている研修生3人の練習に使う素材確保もままならなくなり、植栽を始めることにした。

 この日は会員9人と地元有志ら9人が湿地から約千本の株を掘り起こし、水を張った休耕田(約13アール)に1メートル間隔で丁寧に植え付けていった。あぜには「がま植栽地」と記した看板も設置した。草取りや水量管理をしながら育て、3年ほどで材料になるという。

 多久間博子会長(77)は「伝統を自分たちの代で絶やすわけにはいかない。しっかり育て、生産拡大につなげたい」と話した。
カテゴリ:

【地域の話題】の最新記事

ページトップへ

ページトップへ

facebook twitter rss

▼山陽新聞社運営サイト
さんデジタウンナビ | 岡山の医療健康ガイド | マイベストプロ岡山 | 47CLUB | さん太クラブ | おかやまリフォームWEB | LaLa Okayama
山陽新聞カルチャープラザ | 建てる倶楽部 | 山陽新聞進学ガイド | 山陽新聞プレミアム倶楽部 | まいられぇ岡山 | 囲碁サロン
▼関連サイト
47NEWS | 今日のニッポン
掲載の記事・写真及び、図版などの無断転記を禁じます。すべての著作権は山陽新聞社、共同通信社、寄稿者に帰属します。

Copyright © The Sanyo Shimbun. All Rights Reserved.