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三菱自、水島にRVR生産移管 岡崎から、稼働率を維持・拡大

水島製作所への生産移管が決まった現行モデルの「RVR」

 三菱自動車(東京)が、小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「RVR」の現行モデルについて、岡崎製作所(愛知県岡崎市)から水島製作所(倉敷市水島海岸通)への生産移管を決めたことが17日、分かった。水島製作所は昨年4月に発覚した燃費不正問題で生産規模が大幅に落ち込んでおり、主力車種の投入で稼働率を維持、拡大するのが狙いとみられる。

 RVRは2016年の世界販売台数が約16万台と、全社の17%を占める主力車種。岡崎は年間約12万台生産しているほか、SUV「アウトランダー」も造っており、昼夜2交代のフル操業が続いている。本年度中に国内市場に投入する新型SUV「エクリプス クロス」も岡崎で量産予定で、生産体制の見直しが課題となっている。

 三菱自の益子修社長は6、7日に来岡した際、「グローバルな観点で最も効率的な生産体制を構築する」と述べ、RVR生産の一部または全部を移す方向で検討していることを示唆していた。

 一方、水島は燃費不正問題の影響で16年の全生産台数(完成車ベース)が約20万5千台にとどまり、前年から約3割減少。国内販売を終えて輸出向けとなっている普通車「ランサー」シリーズは本年度中にも生産が打ち切られる見込み。昨年10月に傘下入りした日産自動車と共同開発し、18年度に発売される軽自動車の次期車まで、水島への新型車投入の計画はなく、稼働率低下が懸念されていた。

 複数の関係者によると、RVR用の組み立てラインを年内にも水島に構築し、量産を始めるとみられる。

 今回の移管で、19年度に予定される新型RVRの生産も水島で行われる可能性が高まる。新型RVRは当初、水島での生産が決まっていたが、日産の傘下入りで不透明な見通しとなっていた。

 水島製作所の生産能力は現在、年間35万台。今回の移管に伴い、部品メーカー間でも岡崎周辺から岡山県内への加工依頼などが出てくるとされており、燃費不正問題で減産を強いられた地場部品メーカーは恩恵を受けられそうだ。
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