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インフルウイルスに運動能力 川崎医科大グループが発見

堺立也講師(左)と齊藤峰輝教授

 川崎医科大(倉敷市松島)の堺立也講師、齊藤峰輝教授(ともにウイルス学)らのグループは、インフルエンザウイルスが細胞の表面で運動する能力を持つことを発見し、その仕組みを明らかにした。今後、運動パターンを解析することで流行の予測や新しい予防・治療法の開発につながると期待される。27日付の英電子科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。

 インフルエンザウイルスは細胞表面にある突起(受容体)に結合し細胞内に侵入。細胞に寄生することで増殖する。ウイルスは細菌よりも小さく単純な構造をしており、自ら運動することはないとされていた。

 グループは、A型インフルエンザウイルスの表面にあるヘマグルチニン、ノイラミニダーゼという2種類のタンパク質に着目。ヘマグルチニンは受容体に結合する性質があり、ノイラミニダーゼは結合を切り離す役割を持ち、2種類が同時に働いていることを突き止めた。ノイラミニダーゼが結合を切ることで、ヘマグルチニンと受容体の組み合わせが次々と変わり、細胞の表面を動いていた。

 ウイルスが動くことで細胞内に侵入しやすくなっていると考えられ、ノイラミニダーゼの働きを阻害すると運動できなくなり、細胞のウイルス感染率は4分の1程度に低下した。

 インフルエンザはA型だけでも100種類以上あり、動物からヒトへの感染も懸念される。堺講師は「それぞれのタイプの運動パターンが分かれば、ヒトへの感染しやすさを調べる指標にできる可能性もある」と話している。
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