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70歳以上のATM振り込み制限 詐欺対策で4月から県内8信金

 現金自動預払機(ATM)を介した特殊詐欺を防ごうと、岡山県内の全8信用金庫は4月3日から、過去3年間にキャッシュカードで振り込み実績がない70歳以上の預金者を対象に、ATMからの振り込みをできなくする。県信用金庫協会や県警によると、県内の金融機関では初の取り組み。

 自治体職員などをかたり、現金が受け取れるとATMに誘導し、逆に振り込ませる「還付金詐欺」の被害に遭う高齢者が全国的に後を絶たないことから、8信金が足並みをそろえ、被害防止を図る。周知のため、県内約320カ所のATMコーナーに順次ポスターなどを掲示する。

 制限対象は2月末時点で70歳以上で、昨年末までの3年間に振り込み実績がない人。県内で約14万7千人に上る。今後70歳に達する人も毎年2月末時点で同様の制限をする。ただ、窓口では振り込み可能で、申し込めば制限解除もできる。

 県信用金庫協会によると、ATMを介した特殊詐欺の防止を巡っては、犯罪収益移転防止法が10万円以上の現金振り込みについて金融機関に本人確認を義務付けている。しかし、暗証番号で本人確認をするキャッシュカードを使えば預金口座からの振り込みは可能で、操作に不慣れな高齢者が被害に遭うケースが多い。

 同様の取り組みは、愛知県の信金が昨年11月に始め、岐阜、山形、愛媛県などの信金や銀行に拡大。未然防止につながった事例もあり、岡山県警は金融機関に実施の協力を求めていた。

 県警によると、県内の還付金詐欺被害の認知件数は昨年65件(被害額5120万円)で前年比11件増。今年も1月末現在、70歳以上の6人が計570万円の被害に遭っている。

 おかやま信用金庫(岡山市)の担当者は「営業店では声掛けなどの対策を講じてきたが、スーパーなど職員がいないATMでは限界があった。高齢者の大切な資産を守るため、理解をお願いしたい」と話す。
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