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犬の忠ちゃん 用水路転落男性救う 玉野市消防が4人とともに表彰

表彰された犬の忠太郎

用水路に転落した男性を助けた現場で、当時を振り返る橋本さんと忠太郎

 用水路に転落した玉野市内の男性(78)を発見し、助けたとして15日、医療アドバイザー橋本良美さん(52)=玉野市=ら4人と、犬の忠太郎(ちゅうたろう)=雑種、雄4歳=が市消防本部から表彰された。「忠ちゃんが見付けてくれて本当によかった。すごいね」。橋本さんは一緒に喜んだ。

 橋本さんは県動物愛護センター(岡山市北区)との共同事業で、犬の保護に取り組むボランティア団体「あにまるセカンドライフin岡山」を運営。忠太郎を保護犬として世話している。

 「ワンワンワンワン!」。昨年12月6日午後0時半ごろ、玉野市東高崎。橋本さんに連れられて散歩していた忠太郎が、激しくほえて走りだした。「普段はおとなしいのに。どうしたんだろう」。ぐいぐいと用水路まで引っ張られた。何かを吸い込むような音が聞こえた。のぞき込むと、水面に男性の口元が。呼吸の音だった。

 橋本さんはすぐに用水路(深さ約70センチ)の中へ。男性を引き上げようとしたが、水を含んだ服が重く持ち上がらなかった。「人が落ちてるの。死にそうなの」。大声に、近くの同じ会社に勤務する井上祐一さん(54)=同市、三宅将生さん(50)=同、岡武遼佑さん(23)=岡山市南区=が駆け付けた。4人で男性を引き上げた。

 橋本さんは近くに住む親戚に119番を依頼。医療機関で働いた経験から、脈拍数などのバイタルサイン(生命兆候)、意識レベル、けがの有無などを確認。救急隊員が到着するまで気道確保を続けた。男性は市内の病院に搬送され、一命を取り留めた。

 市消防本部が人命救助で犬を表彰したのは初めて。井上さん、三宅さん、岡武さんも表彰された。表彰式が消防本部であり、橋本さんと忠太郎が出席。澤満也消防長が感謝状と記念品を手渡し、早期発見と機転の利いた迅速な行動をたたえた。橋本さんは「男性が助かって何より」と話した。

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 岡山県内では用水路への転落事故が相次いでいる。県道路建設課によると、県内14消防本部・消防局の統計では2013~15年の3年間に79人が死亡した。
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