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栄光と挫折の重友 涙の復活ラン 女子マラソン 競技人生第2章へ

チームメートらに祝福され、感極まった表情を浮かべる重友梨佐選手(中央)=ヤンマースタジアム長居

 思うようなレースができず、苦しみ続けてきた日々を振り払った。29日、大阪市を舞台に行われた大阪国際女子マラソンで、5年ぶり2度目の頂点に立った重友梨佐選手(29)=天満屋。栄光も挫折も味わったベテランが見事な復活を遂げ、競技人生“第2章”を力強く踏み出した。

 2度目のマラソン挑戦で2時間23分23秒の好記録をマークし、ロンドン五輪出場を手繰り寄せたのは2012年大会だ。名門の系譜を受け継ぎ、天満屋勢として4大会連続のマラソン五輪代表入りを果たした。

 だが、故障もあって五輪は79位に沈み、夢舞台は失意のうちに幕を閉じた。以降はなかなか結果を残せず、「何も知らずに走った」かつての自分を超えようともがいた。特にここ1年は右かかとの痛みが引かず「マラソンを走ることが見えなくなった時期もあった」と吐露する。

 それでも「現状を受け止め、できることをしっかりやろう」と臨んだ今大会。序盤で先頭集団から離されても落ち着いてペースを刻み、終わってみれば独走で逆転優勝を飾った。天満屋の武冨豊総監督は「経験を積んで大人になった。練習ができず不安もあったが、本当によく頑張った」と、まな弟子の力走に目尻を下げた。

 状態が万全でない中、出場にこだわったのには理由がある。「いいことも悪いことも経験した大会。ここでもう一度、自分も周りも納得できるレースをする」。5度目の挑戦となった浪速路で、内容と結果をつかみ取った。世界選手権の舞台は特別な思い入れがあるロンドン。追い掛け続けてきた5年前の自らの背中は、もう手の届くところにある。

 越宗孝昌岡山陸上競技協会会長の話 重友選手、5年ぶりの優勝おめでとうございます。後半、粘り強く順位を上げ、35キロすぎで一気に突き放す素晴らしいレースでした。2012年ロンドン五輪後、さまざまな苦難を乗り越えての栄冠は、県民に勇気と感動を与えてくれました。
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