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今後20~25年間で岡山県から…

 今後20~25年間で岡山県から1兆円もの資産が東京圏に流出する―。そんな話を聞けば、心穏やかではいられない。本紙の連載「Lの時代へ 歪(ひず)みを超えて」で知った▼東京一極集中が進む中で大勢が故郷をあとにした。地元に残った親が亡くなった時、遺産を相続するのは都会にいる子どもというケースは多い。すると、地元の信用金庫や地銀にあった金融資産が東京の都市銀行の口座などに移る、というわけだ▼多死社会を迎えて「大相続時代」が到来し、その額は膨大である。地元経済に回っていた資金が失われるとすれば、地域の痛手は大きい。一極集中の思わぬ影響に割り切れなさを感じる▼連載では、建設関連会社やIT企業が事業の軸足を岡山から東京に移す動きなども紹介されている。政府は地方創生の旗を振るものの、3年後の東京五輪・パラリンピックを見据え、一極集中はむしろ加速しているようだ▼「まるでブラックホールのように東京にヒト、モノが吸い寄せられ、一方で地方は疲弊している」。現状を端的に表した指摘に思えるが、実は20年近く前、東京・霞が関の取材で聞いた言葉だ▼語ったのは当時の国土庁の首都機能移転企画課長だった大森雅夫氏、現在の岡山市長である。長い時を経ても問題は何も解決されていない。今に通じる言葉は、その証しともいえる。

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