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新興国に? テーマ型投信、2017年のトレンド予測

投資家が資金を預け、それを運用する投資信託。初心者向けの投資方法としてよく話題に上るが、近年は「テーマ型投資信託」なるものも登場している。これは、特定のテーマに関する銘柄に的を絞って投資するタイプの金融商品だ。今後成長しそうなテーマが多く、過去にはブラジル関連ファンド、シェールガスや太陽光、最近ではAI(人工知能)などが出ている。

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では、2017年のトレンドとなりそうなテーマとして、どんなものが予測できるのだろう。資産運用コンサルティング会社・ファイナンシャルスタンダードの福田猛氏に聞いてみた!

■2016年は「アメリカの不動産」と「AI」が過熱

2017年のトレンド予測を聞く前に、まずは昨年までのトレンドを教えてもらった。

「2016年は、アメリカのREIT投信(不動産投資信託)への資金流入が非常に盛んでした。2015年夏のチャイナショック後、他の投資信託は分配金が下がるなか、アメリカのREIT投信だけは下がらなかったんですね。ただ、昨年末から分配金を下げる運用会社も出ており、すでにピークに達したと感じています」

圧倒的な強さを見せたアメリカのREIT投信。「日本で資産流入が多かった投資信託の上位には、アメリカREITをテーマにしたものがいくつも入るほどでした」と福田氏は言う。その一方で、先述したAI関連のテーマ型投資信託も売れたようだ。

「自動運転などのニュースが多く、AIというキーワード自体が話題になりました。テーマのわかりやすさもあって、人気が高まったといえるでしょう」

■リスク承知で買うなら、あえて評判が悪いモノ?

流れがわかったところで、知りたいのが今年トレンドとなりそうなテーマ。ただ、福田氏は「まず前提として、テーマ型投資信託のリスクを知っておくべき」と話す。

「新たに組まれるテーマは、すでに話題になっているものがほとんど。たとえば先述のAIも今後普及するでしょうが、それはすでに株価に織り込まれていて、現時点で割高になっていることが多いです。話題だからこそ、テーマ型として売り出されますが、その時にはほとんどは“株価が上がり切った後”の可能性があることを忘れないでください」

たとえば、「2017年は、日本もアメリカもインフラ投資が進む」と福田氏は予測する。道路の老朽化や日本の金融緩和策の限界、トランプ大統領の方針などが理由だ。しかし、「それを見越して、すでにアメリカのインフラ銘柄の株価は上昇しています」とのこと。だからこそ、テーマ型投資信託を買うなら、それに組み入れられた銘柄の株価がすでに上がっているか必ずチェックすべきだという。

「それでも買うならば、今あえて“悪い”と言われているテーマから探すべきです。たとえば新興国は、中国の成長率の鈍化など、最近良い話題がありません。しかし、それでも名目GDPは成長しており、これから再び上がってくる可能性はあります」

ブラジルやロシアの経済も、一時期かなり悪いと言われたが、その後上昇した。このことから「新興国」関連のテーマはトレンドとして一考の余地があるようだ。

上述のリスクを踏まえたうえで、テーマ型投資信託の動向を注視してみてはいかがだろうか。

(有井太郎)
ファイナンシャルスタンダード代表取締役。特定の金融機関に属さない独立・中立的な立場からアドバイスを行う資産運用アドバイザー。コンサルティングのかたわら、全国各地でのセミナー講師としても活躍している。経済誌などからの取材も多数。

(R25編集部)

※当記事は2017年01月05日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
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※コラムの内容は、R25から 一部抜粋したものです
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