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倉敷快走 都大路にオレンジ旋風 3選手、挫折乗り越えリベンジ

挫折を乗り越えての栄冠に笑顔を見せる(右から)前田舜平、畝拓夢、若林大輝、ジョエル・ムアウラの各選手=京都市ハンナリーズアリーナ

 3年越しの宿願を果たした。25日に京都市で行われた全国高校駅伝で男子の岡山勢として初の頂点に立った倉敷。栄冠を手繰り寄せたのが、3年連続で大舞台に挑んだ畝拓夢、前田舜平、若林大輝の3選手だ。それぞれに挫折や苦い記憶を乗り越え、師走の都大路にオレンジの旋風を吹かせた。

 2014年、チームは過去最低の53位に沈んだ。1年生ながら1区に抜てきされた前田選手は腹痛に見舞われ区間56位の大ブレーキ。当時の新聞記事は今も寮の食堂に張ってあり、「嫌でも目に入る。あの経験があったからこそ自分は強くなれた」。屈辱と向き合い、スピード練習を常に先頭で引っ張ってきた。

 「都大路の借りは都大路で返す」―。この合言葉の下、チームは1年後、3位表彰台を射止めたが、畝選手の気持ちは晴れなかった。1区でスタート直後によもやの転倒。「あれがなければ結果は違っていたかも…」。今春、主将に就任すると、誰よりも自らを追い込む姿勢を見せ、仲間に高い意識を植え付けた。

 そして今年。下級生の成長や留学生の台頭もあり、日本一を狙える戦力が整った中で迎えた前哨戦の日本海駅伝(10月)で、またしても試練が襲う。1区の若林選手が脱水症状を起こし、たすきが途切れる。「しばらくは走るのが怖くなった。でも、チームに貢献することでしか取り返すことはできない」

 「覚悟」を胸に臨んだ3人はこの日、いずれも区間上位の快走。2年ぶりに都大路を走ったジョエル・ムアウラ選手らとともに、歴代の先輩たちも届かなかった栄冠をついに手にした。「やっと完全なリベンジが果たせた」と前田選手。栄光の瞬間を笑顔で見届けた畝選手は、たすきをつないだ直後、涙がこみ上げたという。「これで都大路は最後なんだな」。青春の全てを注ぎ込んだ3年間は、大きな果実を実らせた。
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