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玉野エリアこの1年(2)住民参加が目立った瀬戸芸 積極的に案内や出演

「宇野のチヌ」と一緒に記念撮影する来場者=3月20日

 3年ぶりに開催された現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」。玉野エリアでは前回(13年)に引き続き、宇野港、直島が主会場となり国内外からの美術ファンでにぎわった。

 宇野港会場には注目の作品が相次いだ。宇野港第1突堤で、港のシンボルとして親しまれている「宇野のチヌ」の子―との設定で生まれたのは、“親チヌ”同様、家庭ごみや漂流物を使ったオブジェ「宇野コチヌ」。アートにしたレンタサイクルで、遊び心を感じる「終点の先へ」も人気を集め、市内を走ったり、フェリーに載せて島会場へ向かう人も。

 芸術祭の一環として市などが募った第1回「撮り船」フォトコンテストには、1699点もの応募があった。北川フラム総合ディレクターが選んだ写真を巨大ビルボード(屋外掲示板)にし、入賞作は築港商店街で展示。アート目的で訪れた人を、地域へといざなうきっかけにもなった。

 住民の参加意識も高まった。観光ボランティアガイド・つつじの会のメンバーは、JR宇野駅前の案内所に土、日曜と祝日に詰め、来場者のもてなしに努めた。築港地区の住民グループ・たまの花回廊の会は、会場を気持ち良く回ってもらおうと、商店街の店舗や民家前に観葉植物を植えたプランターを設置した。

 このほかにも、市民有志らが結成したタップパフォーマンスグループ・玉野SEA達歩(たっぷ)団は練習を重ね、春、夏、秋各会期の開幕に合わせてステップを披露。作品紹介や道案内に携わった地元高校生の活躍も目立った。

 「市民が積極的に参加し、楽しむ姿が観光客にも伝わり、会場全体が盛り上がった」と、つつじの会の大倉和法会長(73)は振り返る。

 実行委によると瀬戸内国際芸術祭2016の総来場者数は、春(3月20日~4月17日)、夏(7月18日~9月4日)、冬(10月8日~11月6日)の全3会期計108日間で104万50人。会場別ではトップが直島の25万7586人。宇野港には前回比7・4%増の3万8806人が足を運んだ。

 「前回に比べて作品の設置エリアが広がり、内容も多彩になったので、より多くの人が市内を回遊したように思う」と市商工観光課はみる。「瀬戸芸」の盛り上がりで示された地域の力を今後の振興にどうつなげていくか、タイミングを逃すことなく官民で知恵を出し合ってほしい。

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