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瀬戸芸7作品を継続展示 宇野港周辺、観光客増へ活用期待

淀川テクニックのオブジェ「宇野コチヌ」

移転して継続展示される小沢さんのアートレンタサイクル「終点の先へ」。奥の巨大ビルボード(屋外掲示板)は「宇野港『連絡船の町』プロジェクト」の作品

 現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」の閉幕から1カ月余り。主会場の一つとしてにぎわった宇野港周辺では、幾つかの作品が継続展示され、観光客や市民の目を楽しませている。市商工観光課は「玉野の魅力アップの材料として活用し、観光客増につなげたい」と期待している。

 宇野港会場の象徴にもなったアートユニット・淀川テクニックのオブジェ「宇野のチヌ」は、ひと回り小さな「コチヌ」とともに第1突堤にたたずむ。近くには鉄作家小沢敦志さん(37)=東京=が、船のいかりやスクリューで作ったオブジェ「舟底の記憶」が、相変わらず武骨な姿を見せている。

 今期の芸術祭で、会期終了後も引き続き見ることができるのは7点。海や船、魚といったテーマのものが多く、会期中から港町・玉野の風景に違和感なく溶け込んでいた作品だ。

 イタリア出身の現代アーティストのエステル・ストッカーさん(42)=ウィーン在住=が手掛けた市内のJR4駅のアート化「JR宇野みなと線アートプロジェクト」も、そのまま残った。白壁に直線的な縦横の黒い線が映える宇野駅は、絶好の記念写真スポットになっている。

 少し形を変えて残る作品もある。乗れるアートとして人気だった小沢敦志さんのレンタサイクル「終点の先へ」。10台のうち半数は宇野駅西隣でオブジェとなるが、残りの5台は宇野駅前自転車駐輪場で貸し出されることになった。近々1日600円で、再び芸術を“体感”できる。

 多くの作品の継続展示を市民も歓迎する。築港で自転車店を営み、会期中は外国人観光客に作品の場所を案内したという女性(77)=同市=は「作品とともに、会期中の盛り上がりが続いてほしい」と笑顔を見せる。

 計108日の会期中に宇野港会場を訪れた人は、3年前の前回比7・4%増の3万8806人だった。市商工観光課は「引き続き展示される作品を玉野の魅力として売り出し、新たなファンの獲得につなげたい」と話す。

 中央公園や築港商店街にも作品が残り、探して歩くのも楽しいはず。人出が落ち着いた今だからこそ、新たに感じることがあるかもしれない。
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