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総社・神明遺跡 銅鐸に「流水文」 国内4例目、全体像が判明

神明遺跡出土の銅鐸(部分)。つり手部分に「流水文」が施されている 

 岡山県古代吉備文化財センターは28日、総社市福井の神明(しんめい)遺跡で昨年9月出土した銅鐸(どうたく)について、ひもを通す上部のつり手部分・鈕(ちゅう)に「流水文」を確認したと発表した。鈕に流水文のある銅鐸は国内4例目。さらに胴体部には格子状の「袈裟襷(けさだすき)文」と三角形の「鋸歯(きょし)文」があしらわれるなど、全体像がほぼ判明した。

 銅鐸は高さ31・6センチ、重さ約1・93キログラム。固着したさびのため文様が確認できない部分も多いが、流水文は鈕の外側を巡るようにS字状に施されており、一部は目視でも確認できる。

 流水文は、胴体部全体に見られる岡山市・高塚遺跡の突線流水文銅鐸(国重要文化財)などで知られるが、鈕に施されたケースは希少。国内約580点の銅鐸のうち、これまでに大阪府で2点、兵庫県で1点が見つかっていただけだった。

 鈕の両端が薄い形状から、年代が比較的新しい扁平(へんぺい)鈕式で、弥生時代中期後半(紀元前1世紀ごろ)に制作されたことも判明。また文様が不鮮明な上、エックス線撮影で銅鐸内部に気泡が多く見られたため、土製ではなく石製鋳型で作られたと考えられるという。

 同センターの宇垣匡雅所長は「文様や形式を他地域の銅鐸と詳細に比較したい。同時期の吉備の交流関係を解明する一歩になる」と話している。銅鐸は今年5月から、奈良文化財研究所でこびり付いたさびや泥を落とす作業を進めていた。

 銅鐸は9月5日午後1時から開かれる同遺跡現地説明会で公開。同8日~10月16日には同センターで展示する。問い合わせは同センター(086―293―3211)。
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