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赤磐の中村さん アニメ長期上映 8月東京、現実と空想交錯の3作品

「ぼくのまち」の一場面

「蟻」の一場面

「天使モドキ」の一場面

中村智道さん

 赤磐市の映像作家中村智道さん(43)の全3作品が、8月8日から短編映画専門のミニシアター「トリウッド」(東京都世田谷区代沢)で特集上映される。中村さんの作品は世界各国の映画祭で上映されてきたが、長期間の劇場公開は初めて。

 3作は「ぼくのまち」(2007年、17分)、「蟻(あり)」(08年、11分)「天使モドキ」(14年、13分)。いずれも現実と空想を交錯させた世界を展開し、「生命の転生」や「個人の存在」といったテーマを浮かび上がらせている。

 「ぼくのまち」はカナダのバンクーバー国際映画祭に招待、「蟻」はドイツのオーバーハウゼン国際短編映画祭、「天使モドキ」はフィンランドのタンペレ国際短編映画祭に賞候補としてノミネート。国際的に評価を受けたが、国内ではシネマ・クレール丸の内(岡山市北区丸の内)や岡山映画祭などで単発の上映会が企画されたのみだった。

 そんな中、「天使モドキ」が日本の映像アートの祭典「第29回イメージフォーラム・フェスティバル」(4、5月、東京)に招待上映され、同シアターの大槻貴宏支配人(48)の目にとまった。大槻さんは「分かりやすさに傾倒することなく、とがった感性でシュールな世界を築いている。東京の映画ファンの審美眼にもかなう」と上映を持ちかけた。

 中村さんは岡山市出身。04年からコンピューターに手書き入力した画像を編集する独自の手法でアニメーションを制作している。「いずれの作品も東京という大都会から距離を置き、岡山で自分を見つめる中でしか生まれなかった。どのように受け止められるのか楽しみ」と話している。

 8月21日まで。同8、9日には中村さんによるトークイベントがある。千円。問い合わせは同シアター(03―3414―0433)。

 ◇

 トリウッド 日本で唯一の短編専門映画館という看板をかかげ、1999年12月に開館。新鋭から大島渚、ゴダールといった巨匠までの短編作を上映するほか、夜の枠を貸し出し、一定の観客数に達した場合は上映権を与えるシステムを設けるなど映像作家の登竜門でもある。CGアニメの新海誠、活弁スタイルの山田広野らもここで頭角を現した。東京・下北沢。全47席。
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