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中高生の7割強 ネットでトラブル 14年本紙スマホ・携帯利用調査

 山陽新聞社と兵庫県立大が2014年5、6月、岡山県内の全小中高校を対象に行った「スマートフォン・携帯電話の利用に関するアンケート」で、インターネット上でのいじめ、写真の無断掲載といった何らかのトラブルが中学校、高校の7割強で発生していたことが分かった。小学校の2割弱でも確認されており、トラブルの低年齢化が懸念される。ネット上には会員やグループ内しか閲覧できない「非公開型サイト」が増加、表面化するのは氷山の一角とみられ、早急な対策が求められそうだ。

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 調査結果によると、ネットトラブルが「起きている」と回答したのは高校78%、中学校76%、小学校16%。内容を複数回答で尋ねたところ「児童生徒への悪口、誹謗(ひぼう)中傷の書き込み」が最も多く、高校72%、中学校68%、小学校15%だった。

 LINE(ライン)など無料通信アプリに関するトラブルがあったのは高校79%、中学校77%、小学校12%。具体的には特定の児童生徒をグループから排除したり、無断で撮影した写真を投稿したりするケースが目立った。

 対策として、情報モラル教育を授業で計画的に行っている学校は高校72%、中学校74%、小学校69%に達する半面、教員向けの研修を実施しているのは小中高校とも4割以下にとどまった。中でも小学校では、教員研修を「特に行っていない」「問題が起こった際に随時実施」が合わせて6割を占め、対応が後手に回っていることがうかがえた。

 一方、スマホの急速な普及により、近い将来のトラブル増加が見込まれる小学校について、山陽新聞社と兵庫県立大は14年11月、岡山市の大規模校10校の4~6年生に緊急アンケートを実施。ネット接続が可能な端末の所持率はスマホ17%、「ガラケー」と呼ばれる従来型の携帯電話13%、キッズ携帯電話21%だったほか、ゲーム機によるネット利用は51%に達しており、ネットの世界が児童の身近にある実態が浮かび上がった。

 緊急アンケート結果によると、ネット端末を1日2時間以上利用する児童は23%で、スマホ所持者に限ると50%にはね上がった。ネットトラブルは全10校で1件以上確認され、スマホ所持者のうち「ゲームなどで課金した」は26%、「知らない人とやりとりした」は23%。スマホ所持者の半数は家庭内での利用ルールを設けていなかった。

 両アンケートを分析した兵庫県立大の竹内和雄准教授は「ネット接続が容易なスマホの登場で子どもとネットの距離は急速に縮まり、トラブルの低年齢化が進んでいるにもかかわらず大人は実態を知らないことが多い。子どもを中心に学校、保護者、地域が一つになって対処すべきだ」と指摘する。

調査の方法

 スマホ・携帯の利用に関するアンケート 2014年5、6月、岡山県内の全小中高校666校に調査用紙を郵送。62%に当たる416校(237小学校、121中学校、58高校)から回答を得た。

 小学生への緊急アンケート 14年11月、岡山市内で児童数が多い小学校に調査を依頼し、協力を得られた10校の4~6年生を対象に実施。スマホや携帯の所持率、ネットトラブルの有無などについて、ほぼ全員の4436人が答えた。
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